天台宗別格本山 角磐山 大山寺

大山寺は、霊場巡礼(中国三十三観音霊場、百八観音霊場、伯耆観音霊場、出雲國神仏霊場)の礼所でもあります。

・中国観音霊場二十九番礼所
・百八観音霊場三十四番礼所
・伯耆観音霊場十四・十五番霊場
・出雲國神仏霊場 十番礼所

開山

奈良時代養老二年(七一八)依道と云う方により開山。
「大山寺縁起」によると依道がある日、金色の狼を追って大山に入り、一矢にして射殺せんとすれば、矢の前方に地蔵菩薩が現れました。 信心の心がにわかに起こり、依道は弓矢を捨てました。狼はいつの間にか老尼と化し、依道に話しかけました。 この出来事により、依道はすみやかに出家、仏道の修行をし、この山に地蔵菩薩を祀り、その名を金蓮と改めたと記されています。

山号

「大山縁起」によると、天空はるかかなたの兜率天の角が欠け、大きな磐石が地上に落ち、磐石は三つに割れ『熊野山』『金峰山』この『大山』になりました。このことから、この山を角磐山(かくばんざん)と名付けられ、大山寺は山岳信仰の対象となり霊山大山に早くから山岳修行者が入り「修験の山」として全国に知られました。

大山寺

大山寺は古くから山岳仏教の修験の山として栄え、千百年程前、貞観年間天台宗の高僧慈覚大師が当山に顕密両教と共に「引声阿弥陀経」の秘曲を伝えられた。行者これに帰依し、修験道から天台宗に列し今日に至っています。

大山寺本堂

昭和二十六年に再建された大山寺信仰の中心の御堂 本尊地蔵菩薩

阿弥陀堂

阿弥陀如来は天承元年大仏師良圓の作で両脇侍・御堂共に重要文化財に指定

護摩堂

天台密教による護摩供をおこなう御堂です。
本尊不動明王

大山寺